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私たちは川崎市内最大規模の公有地である、中原区の旧県立職業技術校跡地(1万3千㎡)に、認可保育園とスポーツができる防災公園の整備を提案しています。  その4つの理由は、①防災拠点を存続する、②この県有地の本来目的=青少年の健全育成、③地域の実情(子ども人口増加、保育園や運動広場の不足、④住民世論・アンケート結果です。
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警察庁のホームページで「集団警察力」という言葉を検索しても、「該当するページが見つかりませんでした」と。テレビ番組で県警施設課が「集団警察力の確保のため」と言っていましたが、「集団警察力」とは何でしょうか? 
 
すでに中原区には「集団警察力」が配備されている
「管区機動隊の編成等に関する規則」(昭和45年4月22日国家公安委員会規則第3号)の第1条では、「この規則は、道府県警察における集団警察力の強化を図るとともに、都道府県警察相互の援助体制を確保するため、道府県警察における所要の部隊の編成その他必要な事項について定めるものとする」とされています。
この規則にもとづき、それまで県内で1箇所だった機動隊が分割され、昭和45年7月に中原区木月に新たに配備されたのが、「神奈川第2機動隊」(宿舎付き)です。
ようするに、中原区には神奈川県内で2つの機動隊のうちの1つ、県内有数の「集団警察力」がすでに配備されているのです。この広い神奈川県内で、中原区ばかりに「集団警察力」を集中しようとするのは、あまりに偏った配備だと、だれもが思うのではないでしょうか。
(「この機動隊は遠くに行く部隊だから」などと言うならば、みずから「身近には役立たない」と言うに等しく、そんな言い訳は通りません)
 
官舎建設の常套句で使われる「集団警察力」
 ネット検索によると「集団警察力」の言葉は、各地の警察官舎の建替え事業などの理由でよく使われています。
 たとえば、最近の大阪府警寝屋川待機宿舎建替整備事業の実施方針、事業目的では「警察待機宿舎は、悪質・巧妙化、広域化、スピード化する犯罪事象の発生時における初期的段階での迅速な対応及び大規模災害、騒じょう事案等の発生時における対応のために必要な集団警察力の確保と動員を図るため…」とあります。これが「集団警察力」の一般的概念と仮定すると…。
 
第1に、防犯・治安対策上は、統計からも、いま川崎市内に「県内最大の集団警察力」をおく切迫性・必要性・合理的理由が説明できないこと、「初期的段階での迅速な対応」が不便な立地条件であることを、このブログ(2月3日更新)で実証したところです。
 
「大規模災害時の対応」を語る資格があるの?
第2に、大規模災害時の発生時に対応するためという理由はどうか。大規模災害時は、警察力だけでなく、消防、医療、市職員、民間、団体等、生存するすべての力を総動員して救助・救援活動に全力をあげるのは、国の防災基本計画や地方自治体の防災計画の常識であって、警察だけの任務ではありません。(*)
*「災害による大規模な被害が発生、又は被害が拡大したことにより、本市の災害対応のみでは困難と予測される事態が発生したときにそなえ、広域応援体制を確立し、国、他都県市、民間企業、各種団体等への必要な応援、協力要請を行い、迅速な災害対策活動を実施する」(川崎市地域防災計画「広域応援体制」より)
そもそも、現存する「防災活動拠点」、貴重なオープンスペースをみずからの行為でつぶしながら、大規模災害への心配を口にしても、説得力がありません。
 
寝屋川待機宿舎建替事業の事前評価審議で、「待機宿舎そのものが被災する可能性や通信技術等の技術革新の進歩を考えると、必ずしも集団居住を伴わなくとも緊急的な初動体制を確保できるより効率的な代替手法についても今後検討していくべきではないか」との意見が、府当局・府警内部から出ていることは注目されます。
(なお、大阪府寝屋川待機宿舎建替事業は、大規模ですが、新設ではなく、もともと府警の土地での既存官舎の全面改築であり、中止を求める住民運動は起きていません)
 
「生活の秩序が乱された」のは…
第3に、「騒じょう事案」への対応という理由はどうか。「騒じょう事案」とは「群集や集団による事件などが起きて生活の秩序が乱される」という意味ですが、たとえば、極左暴力集団等による暴力的行動(成田闘争)やテロの脅威などを想定しているとすれば、いま川崎市内で、そうした問題が起こる事案はありません。
あえて、この地域で「生活の秩序が乱された」被害者といえば、慣れ親しんだ運動広場(技術校グラウンド=「青少年の健全育成」が目的の土地)を奪われ、好きな野球やサッカーができなくなった子どもたちや住民でしょう。
 
 以上、中原区内に新たに「集団警察力」を確保しなければならない正当な理由は見当たりません。
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